バイポーラ符号の冗長性を利用したARQ方式

藤原 値賀人  笠原 正雄  山下 一美  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J56-A   No.6   pp.329-336
発行日: 1973/06/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
本論文はバイポーラ符号を用いた通信路において,その冗長性を利用したARQ(Automatic Retransmission Request)方式について考察したものである.すなわちそれに適した簡単で有効な一つの符号化方式を提案し,その符号化方式を用いたDual-RQ方式による信頼度の改善および伝送速度などについて解析している.その結果つぎのことが明らかになった.(1)通信路誤り率Pが10-3の場合には,復号ビット誤り率で約3けた,10-7の場合には約5けたの改善が可能である.(2)伝送速度はP=10-3で通常バイポーラ符号の82%以上,10-4以下では89%以上になる.(3)伝送速度を最大にするブロック長が存在する.(4)同じブロックの再送打切り回数は二回で十分である.(5)返送の確認信号長は二ディジットで十分である.以上の結果より,独立な誤りが生じる通信路に対しては,通常のバイポーラ符号に本文で述べるようなわずかな冗長を付加してARQ方式を適用することにより,十分高い信頼度でデータ伝送を行ない得ることが明らかになった.