空間捜索における逐次検定の適用について―可変捜索パターンを用いた同時測定方式―

水町 守志  酒井 善則  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J55-A   No.8   pp.401-407
発行日: 1972/08/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
レーダを用いて空間を捜索するシステムに対し,逐次検定法を応用する方法は数多く研究されているが,それらでは空間を順々に捜索するシステムが対象とされた.これに対し本論文では,全空間を同時に捜索し,常に逐次検定の終了していない空間の部分のみに捜索エネルギーを分配し,逐次検定を行なう方式について検討した.本方式の解析は古典的なWaldの逐次検定の解析と同様な方法で行ない得ることを示し,第1種,第2種の誤り率が与えられたうえで,捜索に要する時間の分布,平均を求めた.結論として,本方式は順々に空間を捜索して行く方式に比べて,同じ信頼度のもとで,平均して早く空間を捜索し得ることを証明した.また逐次検定法の欠点として,検定時間の分布が広くなり,検定に打切り時間を設けたとき,未判定のまま検定が打ち切られる確率が増加することが知られているが,これに対しても本方式を用いると未判定のまま検定が打ち切られる確率が減少することを証明し,また計算機シミュレーションでその結果を確かめた.