伝送路符号の誤り検出特性に関する考察

藤原 値賀人  笠原 正雄  田村 寛  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J55-A   No.2   pp.74-80
発行日: 1972/02/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
PCM通信などに用いられる伝送路符号が本質的にもっている冗長度はその本来の目的以外に,たとえば誤り検出にも役立ち,このため回線の実時間監視が可能となる.本論文では特にバイポーラ符号,PST符号などの直流分を抑圧するために考案されたバイモード系符号および帯域圧縮を可能にしたポリバイナリィ系符号などの代表的な伝送路符号について,その誤り検出特性に関する詳しい解析を行なった.その結果,(1)誤り率が10-1程度に劣化しても0.9程度の誤り検出能力を有し,回線の実時間監視は有効に行なわれうる,(2)誤り検出確率は伝送路符号の冗長度にほぼ比例する,(3)冗長度を同一にするバイポーラ符号とPST符号の誤り検出特性は優劣をつけがたい,(4)デュオバイナリィ符号とバイポーラ符号の誤り検出特性はガウス雑音の仮定のもとでは完全に一致する,(5)検出される誤りの約90%以上はほぼ6ディジット(タイムスロット)以内に検出される,(6)冗長度を同一にする各種伝送路符号の誤り検出確率にはあまり差がないが,誤り検出までに要する経過ディジット数にはかなりの差があること,などが明らかとなった.