パケット交換計算機網における伝送時割込み確率分布の解析

岡田 博美  宮原 秀夫   慶一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J55-A   No.12   pp.687-694
発行日: 1972/12/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
パケット交換計算機網の設計の際,重要な評価基準の一つに,メッセージの平均転送時間がある.この転送時間は,(1)網内の伝送時間(伝送遅延時間)(2)目的局において,分割された全パケットの到着を待って元のメッセージに再構成するのに要する時間(編集遅延時間)の2要素からなっている.(1)に関しては,Queueing(待ち行列)理論を適用し,近似的に網へ拡張したKleinrockらの解析がある.(2)は,パケット交換特有の問題である.編集遅延時間を,同一メッセージのパケットのうち,最初に目的局に到着したものと,最終到着パケットとの到着時差と定義すると,これは,パケット系列間へ割り込む他メッセージのパケット個数に大きく依存する.本論文は,この編集遅延時間を求めるための主要な要素である割込みパケット個数の確率分布の解析とその結果について述べたものである.またこの解析手法をシミュレーションにより検討し,その有効性をも示している.さらに,この結果を用いて,各種パケッティング方式について,回線利用率に対する割込みパケット個数の特性を求め,方式比較を行ない,複合パケッティング方式の優位性を示した.