一素子ループアンテナの理論

稲垣 直樹  伊藤 信一  関口 利男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J53-B   No.3   pp.135-142
発行日: 1970/03/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文・資料
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あらまし: 
給電点に有限大の間げきをもつループアンテナについて厳密な積分方程式から出発し,変分法による解析方法,およびフーリエ級数による正確な解析方法を導いた.変分法はアンテナ上の一点にインピーダンスが負荷されているときにも適用することができる.一例として三種電流分布法による公式を導き,種々の純抵抗を負荷したループアンテナの給電点アドミタンスの計算図表を作成した.フーリエ級数による方法では大きな次数の電流展開係数を正しく評価し,はじめて無限級数の和を厳密に調べた.この結果,給電点間げきの大きさの影響は間げき容量によって表わされること,間げき容量を除いた給電点アドミタンスおよび電流分布は[ループ半径/導線半径]で決まる次数までで打ち切ったフーリエ級数の部分和で計算できることが明らかとなった.この方法で電界指向性,指向性利得などを計算し,たとえば指向性利得はループの周囲長が約1.5波長のとき最大値4.5 dBとなることを示した.