ディジタルICを用いた発振器の一考察

村田 正  太田 正彦  鈴木 敬三  滑川 敏彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J53-A   No.1   pp.24-29
発行日: 1970/01/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文・資料
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本論文は非線形能動素子であるディジタル回路用の集積回路(ディジタルIC)を発振器に応用する場合について,理論的および実験的に考察を行なったものである.まず,発振器に用いるディジタルICの入出力特性を逆三角関数tan-1で近似表示することにより,ディジタルICを用いた発振器の非線形微分方程式を立て,摂動法を用いて近似的に解を求めた.この逆三角関数tan-1による近似表示の妥当性を,計算によるリミットサイクルと,その実験結果により確認した.また,この発振器の発振条件を,著者らがディジタルICに新しく定義したゲインパラメータを用いてリアプノフの定理より求め,このゲインパラメータが発振器に及ぼす影響やその数値の測定を行ない,実験的考察を試みた.最後に,ディジタルICのゲインパラメータが周波数の上昇につれて減少する点に注目し,この解析が高周波発振時に対しどのように有効であるかを最高発振周波数や発振波形の検討により追求した.