北基準直交座標系でLFMパルス圧縮レーダのバイアス性距離観測誤差を補正する追尾フィルタ

網嶋 武  鈴木 信弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.3   pp.298-309
発行日: 2019/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018JBP3035
論文種別: 論文
専門分野: 航行・誘導・制御方式
キーワード: 
追尾フィルタ,  チャープレーダ,  直交座標系,  

本文: PDF(1.8MB)
>>論文を購入


あらまし: 
直線状周波数変調方式(Linear FM Chirp: LFM)によるパルス圧縮レーダを使用して目標距離を観測する場合,目標距離は目標の距離変化率にパルス圧縮の方式によって決まる定数を乗算した分だけずれて観測される.この観測値を追尾フィルタの入力値として処理する場合,このバイアス性距離観測誤差を補正しつつ追尾を行う方式が必要となる.これまで,距離1軸方向のみで当該追尾フィルタを構築する方法が提案されているが,3次元北基準直交座標系では存在しない.本論文では,北基準直交座標系におけるバイアス性距離観測誤差を補正する追尾フィルタを提案する.提案方式では,バイアス性距離観測誤差を明示的に記述した観測モデルを北基準直交座標系で構成する.提案方式により,これまでLFMパルス圧縮レーダでは,極座標系でしか追尾フィルタを構築できなかったのに対し,本論文により,3次元直交座標系のフィルタを選択できるようになった.