サービス無瞬断光線路切替方式の作業時間短縮と適用領域の拡大に関する検討

納戸 一貴  井上 雅晶  岡本 圭司  渡辺 汎  古敷谷 優介  真鍋 哲也  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.3   pp.284-297
発行日: 2019/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018JBP3025
論文種別: 論文
専門分野: 光ファイバ伝送
キーワード: 
切替え,  無瞬断,  群速度分散,  遅延量調整,  遅延量差把握,  

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あらまし: 
通信を途絶させずに光ケーブルを切替える方式を検討している.本方式は光アクセスネットワークの現用経路に対して同等の遅延量(伝送装置間の通信信号伝搬時間)をもつ迂回経路を一時的に用意し,両経路で通信を二重化することで,切替えのために現用経路を切断しても迂回経路を経由した通信信号がサービスを維持する.当該方式は通信二重化時に各経路を伝搬した通信信号の遅延量を1 bitに相当する時間以下の精度で一致させる必要がある.従来は,迂回経路に設置したサービス無瞬断切替器にて両経路間の遅延量差を計算にて把握し,遅延量を調整していた.しかし,計算に光ファイバ特性の典型値を用いる必要があるため,敷設されている光ファイバがもつ本来の特性値との差異による誤差で通信エラーとなる可能性があり適用領域が制限されていた.また,作業時間を短縮するために遅延量調整速度の更なる向上も求められていた.本論文では遅延量差計測部を二箇所に設けることで遅延量計算の誤差を通信許容範囲まで小さくして計算自体を不要にする方式と,遅延量調整部の逐次制御を一括制御とする方式を提案し,サービス無瞬断切替方式の適用領域拡大と作業時間の短縮を実現した.