ブロードサイド結合スプリットリング共振器を用いた人工磁性体の透過・反射測定とその特性評価

伊藤 盛通  山本 真一郎  畠山 賢一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.3   pp.273-280
発行日: 2019/03/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018PEP0010
論文種別: 特集論文 (EMC設計・対策に貢献するシミュレーション・評価技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
人工磁性体,  ブロードサイド結合スプリットリング共振器,  特性インピーダンス,  伝搬定数,  

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あらまし: 
本論文では,人工材料の一種である人工磁性体において電磁気特性を評価した結果を報告する.スプリットリング共振器を対向配置するブロードサイド結合スプリットリング共振器を2次元に配列した人工磁性体試料を試作し,透過係数と反射係数を測定した.材料評価のためには測定結果から特性パラメータを導出する必要がある.均一媒質として人工材料を取り扱う場合,誘電率と透磁率が一般的に用いられる.しかし,今回の試料における測定結果から導出した比誘電率の虚部が負になる場合があった.これはエネルギー利得を意味するので物理的に正しくない表現といえる.この要因について確認したうえで,適切な特性パラメータを検討した.そして特性インピーダンスと伝搬定数を導出したところ,物理的に妥当な結果となり,その有効性が確認できた.特性インピーダンスと伝搬定数を用いた電磁気特性の評価は,伝送線路理論への適用を通してデバイスの設計が容易になるという利点もあるため,積極的な活用が期待できる.