マルチドメインエラスティック光ネットワークにおける分散制御によるドメイン間光パス設定手法

平岩 侑也  馬場 健一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J102-B   No.1   pp.1-10
発行日: 2019/01/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018JBP3037
論文種別: 論文
専門分野: 光ファイバ伝送
キーワード: 
エラスティック光ネットワーク,  分散制御,  マルチドメインネットワーク,  RMSA,  

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あらまし: 
急増するトラヒックをより多く収容するための技術として,エラスティック光ネットワークが注目されている.エラスティック光ネットワークにおける制御手法として,先行研究では,シグナリングプロトコルのみを用い,各ノードがシグナリングを行うことにより光パスの設定を行う分散制御が提案されている.ただし,先行研究では,単一のネットワークを対象とした検討が行われた.しかしながら,実際のネットワークは自律分散的に管理されるネットワークが相互接続されたマルチドメインネットワークで構成され,内部情報は外部ネットワークに対して制限して公開される.したがって,複数ドメインにまたがる光パス設定の際は,各ドメインのボーダルータによる経路情報の調整を要する.そこで本論文では,マルチドメインエラスティック光ネットワーク環境において,分散制御により複数ドメインにまたがる光パス設定に必要な処理手順を確立する.提案する処理手順は,各ドメインが外部ネットワークに対して公開する経路情報をもとに三つのシナリオを想定し,それらのシナリオごとに検討する.シナリオ1では,宛先ノード,伝送距離,スロット利用状況の全ての経路情報を公開するが,シナリオ2では宛先ノード,伝送距離,シナリオ3では宛先ノードのみを公開とする.シミュレーション評価より,提案手法により,各シナリオにおいて二つのドメインにまたがる光パス設定が可能であり,それらの性能を示すことができた.