受信端末始動通信による非同期型フラッディングプロトコルの提案とシミュレーション評価

中川 正基  慶田 朗  田中 久陽  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J102-A   No.3   pp.133-148
発行日: 2019/03/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 移動情報通信・パーソナル通信
キーワード: 
無線センサネットワーク,  ユビキタスコンピューティング,  全ノードブロードキャスト,  受信端末始動通信,  分散アルゴリズム,  

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あらまし: 
ユビキタスセンサネットワークやInternet of Things(IoT)などの自律分散ネットワークにおいて,データパケットを全ての端末(ノード)に伝達させる全ノード(マルチホップ)ブロードキャストは一つの重要な基本要素である.全ノードブロードキャストにおいて,CSMA/CAなどの送信端末始動通信は,隠れ端末問題を生じることが知られている.そのため,全ノードブロードキャストに受信端末始動通信を用いて隠れ端末問題を回避する研究が行われてきている.しかしながら,これらの研究においては,ネットワークが定常的であり,(1)各端末がローカルなネットワーク情報を保持する,あるいは(2)全端末があらかじめ間欠通信タイミングのゆるい同期を行う,などの強い前提がおかれていた.これに対し,本研究は以上の(1),(2)のいずれの前提も必要としない全ノードブロードキャストのアルゴリズムを提案し,その性能評価を与える.すなわち,系統的なシミュレーションにより本手法の長所,限界,欠点を明らかにし,更に従来の代表的な送信端末始動通信の例(B-MAC)と比較し,どのような応用に向いているかを明らかにする.