適応的なサンプリングを用いた全天球ストリートビュー動画のためのハイパーラプス映像の生成手法

小川 将範  山崎 俊彦  相澤 清晴  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.7   pp.1052-1060
発行日: 2018/07/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2017JDP7080
論文種別: 論文
専門分野: 画像・映像処理
キーワード: 
全天球動画,  ハイパーラプス,  タイムラプス,  安定化,  

本文: PDF(1MB)
>>論文を購入


あらまし: 
全天球カメラを用いて撮影された映像は,見る人にまるでその場にいるような感覚を与えるため,移動しながら街中の景観を撮影するのに効果的である.しかし,撮影された動画が長時間になる場合,全体を把握するのに手間がかかる.早送りにより時間短縮を行うと,動きながら撮影された動画に存在するブレが激しくなり,視聴に耐えられないことが多い.そのため本論文では,移動しながら手持ちカメラで撮影された全天球動画に対して早送り時間短縮と安定化を同時に行う手法を提案する.全天球動画は通常の動画と異なり,カメラの回転によって撮影範囲が変化しない.そのため回転の補正を後処理として行うこととし,並進移動によるブレのみを抑えるようなカメラの3次元位置に基づくフレーム選択の手法を提案する.フレーム間の遷移に適切なコストを定義し,コストの総和が最小となるような一連のフレームを選択する.提案手法によって時間短縮と安定化が同時に実現された全天球動画のハイパーラプスが生成できることを定量的に確認し,回転補正のみによる手法や従来の動画に対するハイパーラプス生成手法と比較し,提案手法が優れることを確認した.