焦点シフト型ワークショッププログラム〜工学教育機関におけるデザイン思考とシステム思考の短期教育〜

青木 良輔  草野 孔希  井原 雅行  望月 崇由  大島 直樹  武川 直樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.6   pp.966-978
発行日: 2018/06/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2017LEP0037
論文種別: 特集論文 (学びの変化と新しい教育・学習支援技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
デザイン思考,  システム思考,  ワークショップ,  焦点シフト,  

本文: PDF(2.4MB)
>>論文を購入


あらまし: 
人間中心のアプローチと論理的アプローチの両方が必要となるHCI分野のデザイン研究では,デザイン思考とシステム思考が着目されている.しかし,工学教育機関のカリキュラムは工学技術のノウハウ・スキルを与えることに注力され,かつこれらのアプローチを教育する人材も指導時間も少ないという点から,これらのアプローチの導入が遅れている.そこで,この機関向けのデザイン思考とシステム思考の短期教育の実現に向けて焦点シフト型ワークショッププログラムを提案する.このプログラムは大きく二つの特徴をもつ,第一に,各ワークショップで,デザイン思考プロセスの反復を体感させる設計であり,第二に,このプロセスの中で焦点を当てたステップに費やす時間の割合を上げ,スキルレベルのより高いワークを体験させる設計である,更に,焦点を当てたステップの費やす時間を抑えながら,スキルレベルのより高いワークを体験させるために,システム思考の構造表現を組み入れる.本論文では,提案プログラムをHCI分野の研究開発技術者を目指す学生に適用し,提案ワークショッププログラムの効果を検証した.