聴衆の講演参加状態の重畳描画による講演者の聴衆状態の理解度促進手法の検討

北岸 佑樹  米澤 朋子  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.6   pp.944-957
発行日: 2018/06/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2017LEP0033
論文種別: 特集論文 (学びの変化と新しい教育・学習支援技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
一人対多人数コミュニケーション,  集中度推定,  講演支援,  オプティカルフロー,  

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あらまし: 
本論文では,講義や講演といった一人対多人数コミュニケーションにおいて,講演者が聴衆の参加状態を理解しやすくするため,動画像処理に基づく聴衆参加状態推定手法とそれを講演者に提示するためのカラーマップ重畳描画システムを提案する.取得した講演中の聴衆の様子の動画に対して,顔検出に基づく数人ごとの領域分割を行い,領域ごとにオプティカルフローに基づいた聴衆の講演への参加状態の推定を行う.領域ごとの結果は動画上の該当領域にカラーマップを重畳描画し講演者に表示される.聴衆の講演への参加状態を推定する分類器は,本論文では聴衆の講演への参加度の高/低の二項分類に限定して作成した.提案する特徴量では,約87%の精度で参加度が二値分類され,縦横成分の特徴量の寄与の可能性が確認された.カラーマップの重畳描画による講演者へのフィードバックについて被験者実験を実施し,多人数の講演への参加状態を把握する際に,提案手法により聴衆の参加状態を提示することで,講演者の負荷が軽減される可能性が示唆された.