話者照合のための音素情報を考慮したポップノイズ検出法による声の生体検知

望月 紫穂野  塩田 さやか  貴家 仁志  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.3   pp.588-596
発行日: 2018/03/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2017PDP0017
論文種別: 特集論文 (学生論文特集)
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
話者照合,  ポップノイズ検出,  声の生体検知,  音素情報,  

本文: PDF(2.8MB)
>>論文を購入


あらまし: 
本論文では,音素情報を考慮したポップノイズ検出法による声の生体検知を提案する.近年,話者照合システムに登録話者の録音した声や合成音声をスピーカー再生するなりすまし攻撃が問題となってきている.既になりすまし攻撃に対処するための手法が幾つか提案されているが,それらの手法は様々な音響的特徴量を用いるものが主であり精度が十分ではなかった.そこで,なりすまし攻撃に対する根本的な解決策の一つとして,声の生体検知という入力音声がスピーカーで再生されたものなのか人間が実際に話したものなのかを識別する枠組みが提案された.声の生体検知の実現手法の一つとして,入力音声にポップノイズが発生しているかを検出する方法が有用であることが報告されている.しかし,なりすまし攻撃においてもポップノイズとして検出されてしまう部分がありポップノイズ検出だけでは誤って判定してしまうことがあった.そこで,ポップノイズの発生頻度と音素には依存傾向があることを利用し,本研究では音素情報を考慮したポップノイズ検出法を提案する.生体認証実験及び話者照合実験を行うことで,なりすまし攻撃に対する頑健性が向上することを報告する.