決定木学習を利用したビジネスプロセス実行ログ検証のための論理式の生成

堀田 大貴  平山 秀昭  早瀬 健夫  田原 康之  大須賀 昭彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.3   pp.530-538
発行日: 2018/03/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2017PDP0020
論文種別: 特集論文 (学生論文特集)
専門分野: オフィスインフォメーションシステム,e-ビジネスモデリング
キーワード: 
ビジネスプロセス,  検証,  機械学習,  プロセスマイニング,  

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あらまし: 
情報システムによって記録されたビジネスプロセスの実行履歴を分析することはプロセスマイニングと呼ばれ,実際に行われたビジネスプロセスの問題を把握して改善へ繋げるための重要な手段である.LTL checkerは線形時相論理(LTL)をベースにした形式的な言語を利用してビジネスプロセスにおいて成り立つべき性質を記述し,検証を行うためのツールであり,ビジネスプロセスの分析を行うための有力な手段として知られている.しかし,多くのビジネスアナリストはLTLのような数学的な記法に精通していないため,ビジネスプロセスにおいて検証したい性質を記述する際に,真に検証すべき性質を正確に記述することは困難である.論理式を誤って記述した場合は当然のことながら本来意図していた検証を行うことはできない.そこで本研究では教師あり機械学習手法の一種である決定木を用いてビジネスプロセス実行ログからイベントの実行順序関係に着目して抽出した特徴量に基づいて学習を行い,論理式を自動生成することで検証したい性質を記述する手法を提案する.本手法を用いることで,数学的な手法に精通していない者でも検証すべき性質を記述することができる.本手法の妥当性を示すために,電話修理プロセスに対し提案手法を適用し,有効性を確認した.