視覚障害者のための代読・代筆サービス利用状況調査

渡辺 哲也  小林 真  南谷 和範  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.2   pp.377-385
発行日: 2018/02/01
Online ISSN: 1881-0225
論文種別: 特集論文 (ヒューマンコミュニケーション〜伸縮自在のコミュニケーション〜論文特集)
専門分野: 福祉情報工学
キーワード: 
視覚障害者,  コミュニケーション支援,  代読・代筆,  ユーザ調査,  

本文: PDF(1.2MB)
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あらまし: 
視覚障害者のための人的コミュニケーション支援サービスである代読・代筆サービスの利用状況について全国規模でアンケート調査を実施した.回答者数は202人で,その99%が障害等級1級または2級の重度の視覚障害者であった.代読・代筆サービスは回答者の73%が利用していた.サービスの主な提供者は同行援護者や居宅介護ヘルパーであった.家族・知人に代読・代筆を依頼している人の割合も高かった.サービスの利用率,代読・代筆対象となる文書,利用頻度,利用上の問題と,サービス提供者や自治体の区分との関係を調べたところ,代読文書,利用頻度,代読・代筆を断られた割合においてサービス提供者間で有意な差が見られた.代読・代筆を断られた場面の報告から,自宅における日々の代読や,金融機関における代筆が課題として明らかになった.