遠隔対話ロボットと連動して振る舞う陪席ロボットによる遠隔話者の社会的存在感の向上

有本 庸浩  吉川 雄一郎  石黒 浩  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.2   pp.253-262
発行日: 2018/02/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2017HAP0009
論文種別: 特集論文 (ヒューマンコミュニケーション〜伸縮自在のコミュニケーション〜論文特集)
専門分野: ヒューマンコミュニケーション基礎
キーワード: 
遠隔対話システム,  遠隔操作ロボット,  社会的存在感,  陪席ロボット,  

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あらまし: 
近年,遠隔話者と対面するように対話できるメディアとして,遠隔操作ロボットが注目されている.しかしながら,遠隔操作ロボットの振る舞いが瞬時にかつ細やかに表出されるように,ロボットを操作し続けることは容易ではない.これに対し遠隔操作ロボットの自律性を高めることによる,応答性の改善が期待されているものの,一方でロボットの半自律化は,操作との干渉やセンシングの誤りなどによって,不適切な振る舞いを生成する恐れがあった.そこで本研究では,遠隔操作ロボットに別の自律型ロボットを陪席させるという新しい形式の遠隔操作ロボットシステムを提案する.本システムは,操作と干渉するために自律化が困難な遠隔操作ロボットの応答を,陪席ロボットが代行する機能や,センシングの誤りなどによる失敗の恐れがある遠隔操作ロボットの自律的振る舞いに,陪席ロボットが反応することで自然なものに見せる機能をもつ.心理実験より,本システムのこれら二つの機能が,遠隔話者の社会的存在感の向上に寄与することを報告する.