サービス基盤の連邦制運営のための情報共有・実行制御アーキテクチャ

中口 孝雄  村上 陽平  林 冬惠  石田 亨  
(システム開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.1   pp.193-201
発行日: 2018/01/01
Online ISSN: 1881-0225
論文種別: 論文
専門分野: データ工学,Web情報システム
キーワード: 
サービスコンピューティング,  サービス基盤,  連邦制,  P2P,  

本文: PDF(906.2KB)
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あらまし: 
多様なサービスを収集・提供するため,独立して運営されているサービス基盤を接続してサービスを共有する,連邦制運営が行われている.接続には運営組織間の合意が必要であり,多数の組織間での合意には時間がかかる.更に運営方針の違いにより接続できない場合も存在するため,大規模な連邦制の実現は難しい.そのため本論文では,サービス基盤間の接続に対して対称律と推移律を導入し,連邦制の拡大を容易にする.具体的には,運営組織がサービスの利用を接続先のサービス基盤と双方向に行うことを認めるか(対称律),及び二つ以上の接続を経由するサービス基盤にも認めるか(推移律)を選択可能にする.その選択に基づき連邦内での情報共有の制御とサービス実行リクエストの転送を行い,サービス基盤をまたいだサービス利用を実現する.更に,転送のオーバーヘッド削減のため,複数のサービス基盤をまたぐ場合に自動的にショートカット接続を作成する.本方式を実際の連邦制運営へ適用し,サービス実行速度を評価した.結果,サービス基盤が直接接続されている場合と比べ実行速度の低下が7.63%程度であり,サービス運用上問題がないことを確認した.