導電性高分子電極を用いた帽子型筋電センサの提案

新島 有信  伊勢崎 隆司  青木 良輔  渡部 智樹  山田 智広  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J101-D   No.10   pp.1378-1387
発行日: 2018/10/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2017LIP0004
論文種別: 特集論文 (ライフインテリジェンスとオフィス情報システム論文特集)
専門分野: ライフログ
キーワード: 
表面筋電図,  咀嚼筋,  ウェアラブル筋電センサ,  導電性高分子,  

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あらまし: 
本論文は,導電性高分子の布電極を用いた帽子型筋電センサhitoeCapを提案する.ユーザはhitoeCapをかぶるだけで左右の側頭筋の筋活動を測定することができる.側頭筋は咀嚼筋の一つであり,食事や睡眠や運動などの日々の生活の様々な場面で活動する.したがって,hitoeCapで測定した筋電データは,ユーザのライフログとして活用できると考えられる.一方,布電極を用いた筋電測定における大きな課題の一つとして,体動ノイズの混入が挙げられる.そこで我々は,左右の筋電データの相関係数とパワースペクトルの周波数中央値を特徴量とする特徴量ベクトルと異常検知アルゴリズムのOne Class SVMを用いて,体動ノイズを効率的に除去するアルゴリズムを実装した.hitoeCapのプロトタイプを実装し,体動ノイズ除去アルゴリズムを適用する実験を実施したところ,シグナルノイズ比(SN比)が有意に改善したことを確認した.また,アプリケーションの例として,咀嚼側(両側咀嚼か片側咀嚼)の推定を行ったところ,一致率98.6%で推定可能であった.