計算機合成ホログラムを用いた球面波シフト多重記録ホログラフィックメモリの記録・再生シミュレーションの構築

信川 輝吉  野村 孝徳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J101-C   No.8   pp.319-326
公開日: 2018/07/10
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
論文種別: 招待論文
専門分野: 光エレクトロニクス
キーワード: 
ホログラフィックメモリ,  計算機合成ホログラム,  多重記録,  回折伝搬,  空間光変調器,  

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あらまし: 
計算機合成ホログラムを用いた球面波シフト多重記録ホログラフィックメモリは,単一光路の干渉計で単一の空間光変調器から信号光と参照光を生成できるため,光学系の小型化が容易,振動に対して堅牢という特徴がある.一般的に,球面波シフト多重記録では,球面波の曲率半径を縮小することにより,大容量化が実現できる.しかし,本論文で述べる記録方式では,球面波である参照光と記録データの情報を有する信号光を共通の計算機合成ホログラムから生成するため,球面波の曲率半径を縮小することにより,信号光に付与するデータ量が減少することが懸念される.本論文では,以上のトレードオフの関係を明らかにし,計算機合成ホログラムを用いた球面波シフト多重記録ホログラフィックメモリの大容量化を実現することを目標とし,記録・再生シミュレーションの構築をおこなった.記録・再生シミュレーションと記録・再生実験のそれぞれで得られたシフト選択性を比較した結果を述べ,構築したシミュレーション技術の有用性を述べる.