超低侵襲実装を志向する「細胞化センサ」デバイス

高尾 英邦  森 宏仁  前田 祐作  綿谷 一輝  寺尾 京平  下川 房男  前田 光平  香西 亮吾  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J101-C   No.1   pp.9-17
発行日: 2018/01/01
Online ISSN: 1881-0217
DOI: 
論文種別: 招待論文
専門分野: マイクロ波,ミリ波
キーワード: 
低侵襲技術,  マイクロセンサ,  IoT,  Trillion Sensors,  MEMS,  触覚センサ,  

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あらまし: 
電子情報通信技術の劇的な進歩に伴い,「センサネットワーク」や「IoT (Internet of Things)」,「Trillion Sensors」などの言葉で表現される物理空間情報入力の分散化と膨大な情報処理の統合化が進んでいる.あらゆる場所にセンシング機能を分散する鍵となるハードウェアとして,マイクロセンサデバイスが果たす役割は大きい.マイクロセンサは旧くて新しい分野であり,時代の流れにもかかわらずその本質的特徴は変化していない.一方で,適応する技術やデバイスの在り方・計測する対象等については,時代を反映して常に変化が続いている.長寿健康社会の今日では,人々の生活や生命に関わるセンシング技術がますます必要になるといわれており,人間とセンサデバイスの親密度はこれまでにないほどに高まりつつある.本論文では,先進医療機器や人間の指先感覚再現など,これまでセンシングの技術が十分確立されていなかった狭小な空間での高機能センシングを可能とする「細胞化センサ」の概念を示し,その実現を目指した各種のデバイス技術について紹介する.センサデバイスが小型・軽量かつ高性能へと一層の変化を遂げることで,対象への侵襲性の低い埋め込みやデータ計測が可能となり,組織の一部である細胞のように働くセンサが実現される.ここでは,この細胞化を目指したデバイスの実例を踏まえながら,その応用展開について述べる.