累積残差及び巡回演算に基づく法面変位計測方式の外れ位相排除方式

網嶋 武  大島 正資  寺田 翼  鈴木 信弘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.9   pp.806-817
発行日: 2018/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018JBP3005
論文種別: 論文
専門分野: 計測,探査
キーワード: 
位相,  地滑り監視,  測位,  外れ値,  

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あらまし: 
法面の崩落の予兆を検知する変位計測システムでは,法面に設置した複数発信機からの電波を,法面周辺に設置された複数の受信機で同期受信した信号の位相を計測し,その情報から,各発信機の3次元位置を測位する.しかしながら,法面エリアに侵入した動物による遮蔽や,周辺を通行する車両からのマルチパスにより,突発的に位相計測精度が劣化する場合がある.この問題を回避するには,位相計測値の中から,外れ値を排除する必要がある.本論文では,累積残差と呼ばれる新たな残差指標値,及び,巡回演算による外れ位相排除方式を提案する.更に,計算機シミュレーションにより,従来方式では,外れ値が一つ生じた場合でも,100%の割合で外れ値のみを排除することが困難であるのに対し,提案方式では,外れ値が同時に五つ生じた場合でも,おおむね100%の割合で,正常な値を排除することなく,外れ値のみを排除することを示す.