Massive MIMOにおけるユーザ間干渉に着目したチャネル容量最大化規範ユーザスケジューリング法の性能評価

佐々木 政直  中林 寛暁  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.9   pp.770-779
発行日: 2018/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018APP0009
論文種別: 特集論文 (次世代無線技術のためのアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
Massive MIMO,  チャネル容量最大化規範,  ユーザスケジューリング,  レイトレース,  

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あらまし: 
近年,第5世代移動通信システム(5G)の検討が進められており,基地局アンテナの増加により通信速度を向上させるMassive MIMOが注目されている.従来,マルチユーザMIMOでは,基地局と選択されたユーザ間で実現される通信品質とユーザ選択に要する演算量の観点により,様々なユーザスケジューリング法が提案されている.本論文では,代表的なスケジューリング方法の一つであるチャネル容量最大化規範に基づくユーザスケジューリング法のMassive MIMOへの適用について,ユーザ間の干渉に着目して検討している.ストリートセル見通し内環境を想定したレイトレースにより伝搬チャネルを取得し,ユーザが静止状態でのチャネル容量最大化規範に基づくスケジューリング法を適用した際のチャネル容量を求めた結果,基地局アンテナ数が(ユーザ多重数)× (移動局アンテナ数)に対し約2.5倍以上大きくなると,ユーザ間のチャネルの関係を考慮することのない簡易なスケジューリング法が有効になることが分かった.また,このような簡易なスケジューリング法の適用には,基地局でのアンテナ配置を適切に行うことが重要であることを示した.