波線法による長波電界強度予測の実用

土屋 茂  今村 國康  前野 英生  直井 隆浩  野崎 憲朗  
(システム開発・ソフトウェア開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.9   pp.729-736
発行日: 2018/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018APP0014
論文種別: 特集論文 (次世代無線技術のためのアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
長波,  電界強度,  波線法,  ITU-R勧告,  地震波,  

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あらまし: 
与えられた回線と時刻での長波受信電界強度を波線法で計算するプログラムを開発し,PC/Linuxに実装した.計算法の妥当性を確認するために長波標準電波の強度と位相を近距離から遠距離まで連続して測定する移動観測システムを開発し,日変化,距離変化を実測した.計算法のアルゴリズムは国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)の最新の勧告に反映し,長波標準電波の測定結果はITU-Rのデータバンクに登録された.長波標準電波の精密な受信により観測された大規模地震に伴う波動現象を波線法により解析した.受信した長波信号の微小な変化は地震波による大気波動が電離圏下部を通過する際に電子密度プロファイルを変調する現象であることを示し,波線法が地球物理現象の観測に適用できることを示した.