仲上ライスフェージングの伝搬パラメータ推定値を用いた自己回帰モデルによる見通し内環境におけるチャネル推定

瀬戸口 直人  中林 寛暁  長 敬三  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.9   pp.685-695
発行日: 2018/09/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018APP0011
論文種別: 特集論文 (次世代無線技術のためのアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
自己回帰モデル,  チャネル予測,  MIMO,  見通し内,  

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あらまし: 
MIMO通信において,チャネル状態情報のフィードバック遅延は,伝送性能の低下の要因とされており,その跋化の改善技術として自己回帰モデルを用いたチャネル予測の検討が進められている.本論文では,高速フーリエ変換を用いてドップラースペクトラムを求め,そのスペクトラムからチャネル予測に必要なパラメータ推定を行う.見通し内環境において,推定したパラメータ値を用いて仲上ライスフェージング環境における自己相関理論式を用いたARモデルによるチャネル予測を行い,その精度を明らかにする.その結果,仲上ライスフェージング環境の自己相関理論式を用いた予測の方が,レイリーフェージング環境における自己相関理論式を用いた予測に対し,平均2乗誤差をSNRが高い場合やAR次数が低い場合に特に8.5から9dB低減できることを示す.また,予測したチャネルを基にMIMO固有モード伝送を行った場合の予測誤差がチャネル容量に与える影響を示した.その結果,仲上ライスフェージング環境の自己相関理論式を用いた場合はレイリーフェージングの式を用いた場合に対してチャネル容量の劣化が最大で約2 bit/s/Hz低減できることを示した.