等間隔線形アレーアンテナにおけるヌルフィル及びコセカント2乗指向性の簡易的形成方法

山本 将司  新井 宏之  恵比根 佳雄  那須野 雅彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.8   pp.619-626
発行日: 2018/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2017JBP3067
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
ヌルフィル,  コセカント2乗,  Schelknoff,  Elliott,  

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あらまし: 
移動通信用基地局アンテナにおいてサービスエリア内の伝搬路の長区間中央値レベル変動を低減するためヌルフィルが必要とされている.また,通信容量を拡大させるために垂直面内指向性においてコセカント2乗指向性が望ましい.等間隔線形アレーアンテナにおいてヌルフィルを行う方法としてSchelkunoffのunit circleの考えがあり,アレーファクタの根を単位円上からずらすことによって任意の角度のヌル点を埋めることができる.この考えから派生させて,本論文では素子数Nに対して1/Nの傾きをもつような直線状の振幅分布を与えることによって,よりリップルレベルを抑えながらもアンテナ設計が容易となるヌルフィルが行えることを示した.また,この1/Nの傾きをもつ振幅分布を用いることによりアレーファクタの値の解析を行い,1,2素子目にチルト用の位相差とは別の位相差Δφを与えることで簡易的にコセカント2乗指向性のようなパターンを形成できることを示した.そして,従来手法との比較を行うことで本手法がより簡易的な手法でアンテナ設計が容易にできることを示した.