情報フローティングによる交通誘導に関する考察

宮北 和之  柄沢 直之  稲川 優斗  中野 敬介  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.8   pp.603-618
発行日: 2018/08/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2017JBP3066
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
エピデミック通信,  情報フローティング,  進入制限エリア,  交通誘導,  理論解析,  

本文: PDF(3.3MB)
>>論文を購入


あらまし: 
情報フローティングとは,エピデミック通信における直接無線通信の送信を送信可能エリアだけに制限することにより,無秩序な情報拡散を防ぎながら指定された領域に入ってくる移動体に情報を伝達するための手法である.情報フローティングの応用として,災害等の影響により通信インフラが使えないような状況において,事故や工事のために進入できない領域に関する道路交通情報を配信し移動体に行動変化を促すことが考えられている.従来の研究では,この応用における情報フローティングが比較的単純なモデルにおいて理論的に評価され,その性質が明らかにされている.本論文ではより複雑なモデルとして格子状道路網を用いて,道路交通情報により移動体を進入制限エリアを迂回させるための情報フローティングを考える.この進路変更により影響を受ける道路やその交通量に着目し,特定の道路の極端な交通量の増加を防ぐために,移動体を空間的に分散させるための手法を考える.