MIMOシステムにおける秘密信号と擬似複素ガウス信号の乗積信号を用いた秘密鍵配送方式

市川 力  笹岡 秀一  岩井 誠人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.7   pp.546-557
発行日: 2018/07/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2017WFP0004
論文種別: 特集論文 (通信の未来をつくる若手研究者のための論文特集)
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
秘密鍵配送,  物理層セキュリティ,  MIMO,  独立成分分析,  

本文: PDF(1.9MB)
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あらまし: 
無線通信における秘密鍵配送方式として,秘密信号と複素ガウス信号の乗積信号と復調用参照信号の複素ガウス信号をMIMO E-SDM伝送し,受信側で乗積処理することにより秘密信号を復元する方式が提案されている.しかし,既提案方式では伝送効率と耐盗聴特性に課題があった.そこで本論文では,既提案方式を改良し擬似複素ガウス信号の採用,及び秘密信号の分解と複数の乗積信号の同時伝送を用いた秘密鍵配送方式を提案する.また正規局間の伝送特性を改善するため,第3固有値が大きい場合に限定して情報を選択伝送する.シミュレーションによる定量的性能評価の結果,新規提案方式は正規局間の伝送特性が改善され,独立成分分析(ICA)と伝搬路の固有値分解を用いた攻撃に対して十分な耐盗聴特性があることが分かった.