ブロック伝送とパスバンド信号を用いる可視光イメージセンサ通信システムの構築と屋外における性能評価

今井 義人  栗本 竜之介  海老原 格  水谷 孝一  若槻 尚斗  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.2   pp.111-121
発行日: 2018/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2017GTP0001
論文種別: 特集論文 (通信技術の進歩に寄与する学生論文特集)
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
可視光通信,  イメージセンサ,  パスバンド伝送,  

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あらまし: 
可視光イメージセンサ通信は,離れた距離に存在する複数の情報源を同時に認識しつつ,それらと選択的な通信が実現できる等,電波無線通信にはない特徴を有している.著者らは,光学スキャナ,及び,スマートフォンなど遍在するデバイスに搭載されているイメージセンサを組み合わせた可視光イメージセンサ通信を提唱してきたが,この手法は,解決すべき問題点として,光学スキャナの走査に起因する「周期的信号欠損」,及び,太陽などの自然光や他の光源からの光が雑音となり,信号が劣化してしまう「信号-雑音干渉」の二点を有していた.そこで,本論文は,周期的信号欠損に対応したブロック伝送方式,及び,信号-雑音干渉に対応したパスバンド変復調方式を用いた可視光イメージセンサ通信システムを構築し,構築したシステムを用いて屋外における通信実験を行うことで,提案システムの性能を評価した.実験の結果,ブロック伝送とパスバンド信号を用いる可視光イメージセンサ通信システムは,高速な変調光に対応可能であり,かつ,イメージセンサで受光された信号の輝度が十分に確保されている環境であれば,遠距離に存在する情報源との通信を,良好な品質で実現できることを明らかにした.