周波数領域差動符号化低電力密度ベースバンド無線のマルチユーザ拡張

中里 仁  唐沢 好男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.2   pp.100-110
発行日: 2018/02/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2017GTP0002
論文種別: 特集論文 (通信技術の進歩に寄与する学生論文特集)
専門分野: アンテナ・伝搬
キーワード: 
環境適応通信,  ベースバンド無線,  低電力密度通信,  スペクトル拡散通信,  

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あらまし: 
プライマリシステム存在下での二次利用者通信において,電波領域に分散して存在する空き周波数帯域群(ホワイトスペース)を,ディジタル信号処理で一括利用する環境適応型ベースバンド無線を対象とする.筆者らは文献[6]で,低電力密度通信を周波数領域差動符号化スペクトル拡散方式で実現する方式の提案を行い,シングルユーザでの原理実証を行った.本論文では,ユーザ毎の伝搬環境の違いを採り入れたマルチユーザ拡張の方式提案とシミュレーションによる効果の定量的な評価を行う.このためには,シングルユーザでの伝搬環境と伝送特性の関係(特にサブキャリア帯域幅と遅延スプレッドの関係に依存するBER特性)を明確にしておく必要があり,この詳細評価を行う.また,この評価結果に基づき,マルチユーザ通信への拡張として,ユーザ間で,遅延スプレッドが異なる環境において,どのユーザに対してもそれぞれの遅延スプレッドの値に応じた信号設計を行う方法を提案し,計算機シミュレーションにより提案方式の妥当性と有効性を示す.