5G超高密度分散アンテナシステムにおける電力直交度規範SINR推定を用いた簡易UE選択の検討

小林 崇春  熊谷 慎也  実川 大介  瀬山 崇志  伊達木 隆  関 宏之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.1   pp.51-61
発行日: 2018/01/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2017JBP3015
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
5G,  分散アンテナシステム,  協調MU-MIMO,  

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あらまし: 
第5世代移動通信システム(5G)では,TP (Transmission Point)を高密度に配置することにより,システム容量を大幅に増加する技術が必要とされている.我々は,TPを超高密度に分散配置した超高密度分散アンテナシステムにおいて,協調MU-MIMO (Multi-User MIMO)を適用する大規模協調MU-MIMOを提案し,大容量化を図る検討を進めている.MU-MIMOでは,多重UE (User Equipment)の組み合わせを適切に決定する必要があるが,組み合わせ検索時の選択メトリック計算,特に複素逆行列演算が必要となるSINR (Signal-to-Interference plus Noise power Ratio)推定値を算出する演算量が課題となる.本論文では,チャネルベクトルの各要素を電力化した電力ベクトルのUE間直交度を用いる簡易なSINR推定方式(提案方式)を提案し,分散アンテナシステムに適用した場合の伝送効率特性と演算量について検討を実施した.送信アンテナ数及び最大多重数が32の条件において,提案方式は,行列演算を必要とする理想方式に対して最大で1/1700程度に演算量を低減することができ,理想方式に対する伝送効率特性の劣化が10%程度に留まることを確認した.