ELD-STAPと多周波ステップCPC方式による車載前方監視レーダにおけるクラッタ抑圧

渡辺 一宏  秋田 学  稲葉 敬之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J101-B   No.12   pp.1093-1106
発行日: 2018/12/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2018JBP3018
論文種別: 論文
専門分野: 計測,探査
キーワード: 
クラッタ抑圧,  ELD-STAP,  多周波ステップCPC方式,  歩行者検出,  

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あらまし: 
障害物や人間を検知する車載レーダ技術としてミリ波近距離レーダが活用されており,なかでも路上の人物の検出が求められる応用では高い距離分解能が求められるのと同時に路側や地面からの不要反射波(以降,クラッタ)の抑圧が大きな課題となる.航空機搭載の側方監視レーダにおいては,STAP(Space Time Adaptive Processing)によるクラッタ環境下の低速移動目標検出に関する多くのフィールドデータ解析が報告されている.筆者らは,車載応用を想定した前方監視レーダにおけるクラッタ抑圧手法として計算負荷を低減するELD-STAPを提案している.本論文では,レーダ変復調方式として高距離分解能を実現する多周波ステップCPC方式を使い,その出力に対しELD-STAPを適用するクラッタ抑圧手法の有効性を示す.車両に多周波ステップCPCレーダを搭載し,路側に植込みやガードレールがある一般道路や草地などのクラッタ環境において道路を横断する歩行者の多数のフィールドデータを取得し,本手法によるクラッタ抑圧結果を示すとともに抑圧性能の特性評価結果を示す.更に,クラッタ抑圧で得られた検出物に対してELD-STAP処理結果の特徴量を使った歩行者と車両の判別法を示し判別性能評価結果を示す.