周波数領域処理を用いたパラメトリックスピーカ駆動システム

金城 翔太  永田 仁史  藤岡 豊太  安倍 正人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J101-A   No.6   pp.150-160
発行日: 2018/06/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
パラメトリックスピーカ,  変調,  周波数領域処理,  帯域シフト,  ランダム素子配置,  

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あらまし: 
パラメトリックスピーカの駆動信号生成と出力ビームのステアリング処理を周波数領域で行うことにより,SSB変調と遅延フィルタによるフェーズドアレーを用いた従来システムと同等の処理を簡単,かつ,より少ない演算量で実現できる駆動システムを開発した.SSB変調に対しては離散フーリエ変換(DFT)の成分位置シフトと搬送波成分の合成,ステアリングに関してはDFT成分の位相シフトを用いる.これにより,トータルの出力信号生成時間が従来システムの半分以下となった.この処理に基づいた64チャネルの実時間処理システムを構築し,副極の効果的な抑圧を狙って製作した64チャネルのランダム素子配置のパラメトリックスピーカをこのシステムにより駆動した結果,従来の時間領域処理システムと同等以上の性能で実時間の連続ビーム出力ができること,及び,規則的配列の従来スピーカよりも副極を抑えられることを確認した.