同期DS/CDMA通信のためのGram-Schmidtの直交化法を用いた適応型斜交射影アルゴリズム

永瀬 竜道  大石 邦夫  古川 利博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J101-A   No.5   pp.70-80
発行日: 2018/05/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
同期DS/CDMA通信,  斜交射影行列,  適応的演算,  dual vector,  Gram-Schmidtの直交化法,  

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あらまし: 
本論文ではGram-Schmidtの直交化法を用いて斜交射影行列を適応的に導出する手法を提案する.同期DS/CDMA(direct-sequence code-division multiple-access)通信において,斜交射影行列は全てのユーザの受信信号から所望ユーザと他ユーザの信号を分離する手法として注目されている.実際のDS/CDMA通信では,干渉ユーザ数が時間とともに増加または減少するため,これに応じて斜交射影行列が更新されなければならない.これまで斜交射影行列は行列同士の乗算や逆行列を用いて導出されたため,多くの演算量が必要であった.提案法はGram-Schmidtの直交化法を用いることにより,行列同士の乗算や逆行列を用いることなく斜交射影行列を導出する.これにより,提案法は従来よりも少ない演算量で適応的に斜交射影行列を更新することができる.本論文では,提案法が従来法よりも演算量が少ないことを理論式と計算機シミュレーションによって明らかにする.また,提案法はDS/CDMA通信におけるBER(bit error rate)特性が直接法と等しいことを示す.