k空間における部分的高密度収集によるMR圧縮センシングの画質改善

松本 知之  渋谷 萌音  伊藤 聡志  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J100-D   No.7   pp.692-698
発行日: 2017/07/01
Online ISSN: 1881-0225
論文種別: 論文
専門分野: 生体工学
キーワード: 
圧縮センシング,  ハーフフーリエ法,  高速撮像,  Split Bregman,  

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あらまし: 
圧縮センシングをMRIに応用する場合に信号の低域から高域に向かって収集密度が低下する可変密度ランダム収集を利用することが多い.このとき高域は収集密度が低いために再生像の分解能は低下する傾向がある.収集する信号数を同一とする場合に信号の収集領域を制限すると信号打ち切りによる誤差を招くが,一方で信号の収集密度を大きく設定できる利点がある.本研究では圧縮センシングで再生される画像の画質改善を目的とし,収集する信号数を同一とする条件で位相エンコード方向に制限された領域内で信号を間引く方法について検討を行った.臨床で得られた位相を含む画像を使用した再構成実験を行った結果,全信号に対する信号収集数の比が30%から50%の範囲では,制限された空間を間引く方が信号空間全域から間引く場合より顕著に高い信号対雑音比が得られる結果となった.また,再生像は全空間を間引く場合に比べてアーティファクトが少なく鮮鋭度が高いものとなった.