複数等質テスト構成における整数計画問題を用いた最大クリーク探索の近似法

石井 隆稔  赤倉 貴子  植野 真臣  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J100-D   No.1   pp.47-59
発行日: 2017/01/01
Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2016JDP7057
論文種別: 論文
専門分野: 教育工学
キーワード: 
eテスティング,  項目反応理論,  複数等質テスト自動構成,  最大クリーク問題,  整数計画問題,  

本文: PDF(954.3KB)
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あらまし: 
本論文では,複数等質テスト構成の為の整数計画問題を用いた最大クリークの近似探索手法を提案する.複数等質テストとは,各テストに含まれるテスト項目は異なるが,受検者の推定得点の予測誤差が等質なテスト群である.出題可能な項目のデータベース(アイテムバンク)から所望の性質を満たす出題項目の集合を計算機により大量に構成することを複数等質テスト自動構成と呼ぶ.この複数等質テスト構成の重要な課題の一つは,与えられたアイテムバンクから可能な限り多くのテストを構成することである.著者らは先行研究で,複数等質テスト構成を最大クリーク探索として扱うことで,従来の手法によるテスト構成数を大きく改善することに成功した.しかし,空間計算量が大きすぎるため,未だ理想的に必要とされる数のテストを構成できない問題がある.本論文ではこの問題を緩和し,より多くのテストを構成する近似アルゴリズムを提案する.具体的には,探索に必要なグラフ構造を,整数計画問題を用いて適宜的に作成することで,探索の空間計算量を削減する.本論文ではシミュレーション及び実データを用いた実験により,本手法が他手法よりも同一の計算時間・計算機環境で多くのテスト群を構成できることを示した.