ダイポールアンテナを利用したコンクリートの比誘電率分布の推定

早田 裕一郎  田中 俊幸  森山 敏文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J100-C   No.8   pp.323-331
公開日: 2017/07/14
Online ISSN: 1881-0217
論文種別: 招待論文
専門分野: マイクロ波,ミリ波
キーワード: 
電気定数計測,  コンクリート,  比誘電率分布,  電磁波レーダ,  ダイポールアンテナ,  

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あらまし: 
重大な事故を未然に防ぐためにコンクリート構造物の定期的な安全検査は重要である.安全検査の中にコンクリートレーダを利用した鉄筋探査がある.コンクリートレーダを用いると鉄筋の位置は容易に推定できる.現状では,探査においてコンクリートを均質媒質と仮定して推定している.しかし,コンクリートの比誘電率は表面からの距離や打設からの経日によって変化する不均質媒質であるため,構造物の表面から鉄筋までのかぶりを正確に推定できない.我々はこれまでに,斜め切削開放終端同軸プローブ(OCP)を用いてコンクリートの比誘電率分布や経日変化の測定を行ってきた.しかし,OCPによる比誘電率の測定では,OCPの測定面にコンクリート中の細骨材が密着した場合,比誘電率の値が正しく測定できないことが分かった.本論文では,細骨材に影響されない方法としてダイポールアンテナを利用した2種類の比誘電率推定法を提案し,実測結果により提案手法の有効性について議論している.