アナログマルチプレクサと前置デジタル信号処理による帯域ダブラ技術を用いた160 GbpsナイキストPAM4光伝送

長谷 宗彦  山崎 裕史  金澤 慈  脇田 斉  野坂 秀之  橋本 俊和  栗島 賢二  井田 実  佐野 明秀  宮本 裕  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J100-C   No.6   pp.269-276
公開日: 2017/05/16
Online ISSN: 1881-0217
論文種別: 招待論文
専門分野: 電子回路
キーワード: 
アナログマルチプレクサ,  デジタル/アナログ変換器,  光通信,  PAM,  InP HBT,  

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あらまし: 
光通信システムの大容量化に向けて,パルス振幅変調(PAM)や直交振幅変調(QAM)といった多値変調方式の導入検討が進み,更に最近ではシンボルレート高速化の検討が精力的に進められている.特に,光送信器においては高速な多値変調信号を生成するために広帯域なデジタル/アナログ変換器(DAC)が必要となる.しかしながら,デジタル信号処理回路(DSP)との一体集積が可能なCMOS技術をベースとしたDACでは,アナログ出力帯域の拡張,高シンボルレートでの多値変調信号の生成が難しく,今後の更なる大容量化へのボトルネックとなる可能性がある.そこで我々は,InPヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)によるアナログマルチプレクサ回路(AMUX)と前置デジタル信号処理を付加することによりCMOS DACのアナログ出力帯域を2倍に拡張することができる帯域ダブラ技術を新たに提案し,その原理実証実験に成功した.また,本提案技術の適用により160 Gbps(80 Gbaud)のナイキストPAM4光伝送に成功した.