HDDきょう体への環境電磁波侵入回避メカニズムと製品設計コンセプト

西山 延昌  曽我 雄二  長岡 和洋  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J100-C   No.5   pp.251-258
公開日: 2017/04/12
Online ISSN: 1881-0217
論文種別: 論文
専門分野: 記録・記憶技術
キーワード: 
磁気ディスク装置,  HDD,  きょう体隙間,  共振周波数,  環境電磁波,  外来雑音,  侵入回避メカニズム,  

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あらまし: 
磁気ディスク装置(HDD)のデータ転送速度の高速化に伴い,記録再生伝送系に対して高周波帯域への拡大が求められている.特に1.9 GHzの環境電磁波の侵入がHDDの性能低下を招いている.本論文では,環境電磁波の侵入モデルを構築し,1.9 GHzの環境電磁波に対するきょう体内への侵入回避メカニズムを解明した.本研究により,以下の結論を得た.①きょう体隙間の共振周波数は,ベース,カバー及びネジで構成されるきょう体隙間の長さで決まる.②きょう体隙間隣接の金属体は,電磁界への干渉により共振周波数が低周波側に変位する.③きょう体隙間から侵入する環境電磁波の周波数は,きょう体隙間で決まる共振周波数である.④きょう体隙間長の中間で,カバー・ベース及びVCMヨークを貫通ネジで短絡することにより,共振周波数を2倍以上の高周波側に変位できる.本施策では,1.9 GHzの環境電磁波に対し24 dBの侵入低減効果を得た.