ラット脳局所ばく露マルチフィジクス解析の高精度化

小寺 紗千子  森本 涼太  平田 晃正  増田 宏  有馬 卓司  渡辺 聡一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J100-C   No.5   pp.200-207
公開日: 2017/04/12
Online ISSN: 1881-0217
論文種別: 特集論文 (エレクトロニクス分野におけるシミュレーション技術の進展論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
SAR(比吸収率),  温度上昇,  熱生理,  FDTD法,  生体熱輸送方程式,  

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あらまし: 
マイクロ波ばく露による評価量は単位質量あたりの電力吸収量,すなわちSAR(Specific Absorption Rate [W/kg]:比吸収率)で表される.国際電波防護ガイドラインでは,局所ばく露に関する評価指標として局所平均SARが定められており,その生体影響は熱作用が支配的とされている.電波ばく露に伴う生体温度上昇の定量化を行うには,温熱生理反応のモデル化が重要である.本論文では,局在化可能なばく露装置を用いた実測結果より,脳血流に関わるパラメータを高精度に抽出した.また,導出したパラメータを本研究室で開発した電磁界・熱混成シミュレーションに組み込むことにより,脳表温度上昇を解析した.その結果,周波数6 GHz,10 GHz,異なるばく露量に対して,計算値と実測値によい一致が得られた.