IoTシステムの技術動向と実用化に向けた取り組み

松井 進  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J100-C   No.4   pp.151-158
公開日: 2017/03/13
Online ISSN: 1881-0217
論文種別: 招待論文
専門分野: 電子計測・制御
キーワード: 
Ubiquitous Computing,  IoTシステム,  センサネットワーク,  IoTプラットホーム,  IoTインフラストラクチャ,  

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あらまし: 
1991年のM. Weiser氏によるUbiquitous Computingの発表から25年,Pervasive Computing,Ambient Intelligenceと名前を変えて語られてきた概念が,近年,IoT (Internet of Things)として大きな注目を浴びている.元々のUbiquitous Computingはコンピュータが環境に溶け込むというユーザインタフェースの立場からの提案であったが,全ての物にコンピュータが埋め込まれる,つまり,コンピュータが遍在するという概念として捉えられてきた.この概念にセンサネットワークの要素を取り込んだのがIoTである.IoTシステムは製造業や農業等の産業分野,交通やエネルギー等の社会分野,健康管理や安全管理等の家庭分野など,あらゆる分野への適用の可能性をもっている.また,国家レベルや企業レベルでの標準化活動,コンソーシアム活動が活発に行われている.しかし,無線デバイス分野からアプリケーション分野まで関連技術が多岐にわたっており,その全貌を掴むのは容易ではない.本論文では,IoT関連技術を整理するとともに実用化に向けた取り組み,更なる発展のためのIoTインフラ構築の動きについて述べる.