動的単一モードレーザの開拓―大容量長距離光ファイバ通信用の半導体レーザ―

末松 安晴  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J100-C   No.10   pp.424-436
公開日: 2017/09/12
Online ISSN: 1881-0217
論文種別: 招待論文 (学会創立100周年記念論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
動的単一モードレーザ,  DFBレーザ,  DBRレーザ,  位相シフト分布反射器レーザ,  位相シフトDFBレーザ,  可変波長レーザ,  光ファイバ通信,  1.5μmレーザ,  GaInAsP/InPレーザ,  長波長レーザ,  光ファイバ,  幹線通信,  光海底ケーブル,  大容量長距離通信,  情報通信文明,  

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あらまし: 
動的単一モード(DSM)レーザは,1)波長が光ファイバの最低損失波長帯,1.5μm帯で働き,2)安定な単一波長の光を発し,3)波長が一定の範囲で可変・同調できる,大容量長距離通信用の半導体レーザで,具体的には温度同調のDSMレーザとしての位相シフト分布反射器レーザ,すなわち位相シフト分布帰還(DFB)レーザなどや,電気同調のDSMレーザとしての分布ブラッグ反射器(DBR)を用いる波長可変レーザなどが使われている.このDSMレーザは1972年の着想以来,1980年に動作実証,1981年に実現され,1987年頃から陸上の幹線で,1992年からは光海底ケーブルで使われ始め,特に位相シフト分布反射器レーザは製造の歩留まりが高く,大容量長距離光ファイバ通信用の標準レーザとして今日まで一貫して広く用いられている.この間にDSMレーザを用いる光ファイバ通信技術は驚異的な発展を遂げ,インターネットの国際展開のための情報伝送を担い,情報通信文明の到来に貢献している.このDSMレーザの開拓の経緯,発展,そして特性などについて展望した.