無線ポリシーマネジメントシステム―制限付きアナログビーム形成法―

村上 友規  石原 浩一  アベセカラ ヒランタ  鷹取 泰司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J100-B   No.9   pp.826-834
発行日: 2017/09/01
Online ISSN: 1881-0209
論文種別: 特集論文 (高度化する無線システムの基盤となるアンテナ・伝搬及び関連システムの論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
自律分散制御,  無線LANシステム,  アナログビーム形成,  レイトレース,  

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あらまし: 
本論文では,自律分散制御型の無線通信システムにおける無線ポリシーマネジメントシステムを提案する.提案システムは複数の基地局と制御エンジンで構成され,各基地局の無線パラメータの最適化を行う.具体的には,制御エンジンでは,干渉状態に応じて無線パラメータの制御範囲を制限する無線ポリシーを決定する.一方,基地局は,無線ポリシーを前提とするパラメータの最適選択を行う.このように,制御エンジンと基地局の制御範囲を分割することで,自律分散制御への適用性を高めるだけでなく,高い周波数利用効率の獲得が期待できる.更に,本論文では,具体例として,制限付きアナログビーム形成法を提案する.提案法では,制御エンジンが,各基地局で収集した伝搬チャネル情報から,アンテナ自由度を残した上で,セル間干渉電力を抑圧するアナログビーム形成用ウエイトを無線ポリシーとして通知する.次に,各基地局では端末局ごとに前記ウエイトを前提とし,残ったアンテナ自由度でアナログビーム形成の最適化を行う.最後に,シミュレーション評価によって,提案法が,各基地局が個別に全てのアンテナ自由数を用いて最適化したアナログビーム形成を適用する従来法と比較して,約40%の周波数利用効率の改善が可能であることを示す.