エラスティック光ネットワークにおける使用スペクトルスロット数を最小化する独立経路選択方式

岸 祐斗  キットスワン ナッタポン  大木 英司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J100-B   No.7   pp.458-468
発行日: 2017/07/01
Online ISSN: 1881-0209
論文種別: 特集論文 (未来を切り拓く若手論文特集)
専門分野: 光ファイバ伝送
キーワード: 
エラスティック光ネットワーク,  スペクトルスロット,  変調方式,  独立経路選択問題,  

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あらまし: 
本論文は,エラスティック光ネットワークにおいて,発着ノード間の複数の独立経路にかかるスペクトルスロットの使用量を最小化する経路選択方式を提案する.従来の独立経路選択方式として,発着ノード間の独立経路の総経路長を最小化する,または,総ホップ数を最小化する経路選択方式がある.エラスティックネットワークでは,光パスの経路長に応じた変調方式を使用することができ,経路長が長い場合はスペクトルスロットの使用量が多く,経路長が短い場合はスペクトルスロットの使用量が少ない傾向にある.光パス設定時に,経路長とスペクトルスロットの使用量の非線形な関係を示すテーブルを参照してからスペクトルスロットの使用量を決定するため,独立経路の合計経路長を最小化することでスペクトルスロットの使用量を最小化するとは限らない.我々は,提案方式で用いる独立経路選択問題を最適化問題として定式化する.経路長からスペクトルスロットの使用量を求める際に,非線形なテーブルを参照する部分を,線形化して表現することにより,この最適化問題を,整数線形計画問題に定式化する.性能評価により,提案方式は,従来方式と比較して,スペクトルスロットの使用量の削減効果を確認する.