ユークリッド距離を用いた幾何学的グループ鍵共有法

濱崎 純  金子 良  岩村 惠市  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J100-B   No.5   pp.375-383
発行日: 2017/05/01
Online ISSN: 1881-0209
論文種別: 特集論文 (ネットワークソフトウェア技術とその応用論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
センサネットワーク,  IoT,  グループ鍵,  ユークリッド距離,  

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あらまし: 
センサネットワークでは,センサノードと呼ばれる無線通信機能をもつ端末と,これを管理する機能をもつBS (ベースステーション)と呼ばれる計算機によってネットワークが構成されることが一般的である.そのセンサネットワークでは複数のノードをグループとして通信を行うマルチキャスト通信が行われることが多く,その通信は秘匿されていることが望まれる.そのためには,通信を行うグループごとに共通のグループ鍵を設定して暗号通信を行うことが有効であり,効率的なグループ鍵共有法が必要とされる.そこで,本論文では各ノードは固有の鍵をもつのみで,かつグループを構成するノードの数によらずBSは1回のブロードキャストを行うだけで指定したノードに対してグループ鍵が共有される方式を提案する.この方式ではユークリッド距離を用いた幾何学的な性質を用いてグループ鍵を共有する.本論文では,提案方式の性能(通信量,計算量,記憶容量,グループ変更の柔軟性,及び安全性)について従来方式と比較し,提案方式が従来方式に比べて総合的に優れていることを示す.