最低帯域条件を有する企業ユーザ向け帯域確保サービスの設計法

岡本 司  三宅 功  矢守 恭子  田中 良明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J100-B   No.3   pp.214-225
発行日: 2017/03/01
Online ISSN: 1881-0209
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
効用,  支払意思額,  WTP,  帯域確保サービス,  ベストエフォートサービス,  非集計行動モデル,  料金,  

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あらまし: 
近年IPネットワークにおいて提供されつつある帯域確保サービスは,企業の業務向けの通信サービスとして期待が高い.企業ユーザの満足度を向上させるサービス提供法を明確化することは重要な課題である.本論文では,最低帯域条件を有する企業ユーザの効用を通信帯域の関数で定まる支払意思額によって定義し,帯域確保サービスによって得られるユーザ効用を評価している.数値評価により,ベストエフォートサービスの効用はユーザのトラヒックの増加とともに減少し続けるのに対し,帯域確保サービスの効用は一定の収束値が存在することを示し,その値及び収束値に到達する際のトラヒック量はサービスパラメータである確保帯域及びサービスの提供料金によって異なることを示す.更に,帯域確保サービスに対する企業ユーザの満足度をベストエフォートサービスより向上させることを目的として,効用の収束値をベストエフォートサービスの効用の最大値以上とすること,及びふくそう状態となる時間を目標の値以下に抑えることを要求条件とした場合の確保帯域及び料金の設計法を提案し,数値評価例によりその有効性を示す.