2端子及び3端子キャパシタにインダクタンスキャンセル手法を適用したノイズフィルタに関する検討

白木 康博  岡 尚人  佐々木 雄一  大橋 英征  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J100-B   No.3   pp.176-185
発行日: 2017/03/01
Online ISSN: 1881-0209
論文種別: 特集論文 (IoT時代の電磁環境を支えるEMC技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
キャパシタ,  インダクタンスキャンセル,  ノイズフィルタ,  伝導ノイズ,  

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あらまし: 
配線とグラウンド導体間にキャパシタを接続したノイズフィルタの減衰効果が制限される要因であるキャパシタの内部残留インダクタンスや配線インダクタンスを打消すために,負のインダクタンス成分を発生させるインダクタンスキャンセル手法の有用性が検討されている.本論文では,2端子キャパシタと内部残留インダクタンスの小さい3端子キャパシタにインダクタンスキャンセル手法を適用したノイズフィルタの減衰効果を通過係数S21で比較した結果について述べる.インダクタンスキャンセル手法の適用により,2端子キャパシタと3端子キャパシタは共にフィルタ性能の向上が可能である.しかし,2端子キャパシタにインダクタンスキャンセル手法を適用した場合のインダクタンス打消し効果は,3端子キャパシタに適用した場合に比べて大きい.そのため,インダクタンスキャンセル手法を適用した2端子キャパシタと3端子キャパシタによる減衰効果はほぼ同等になる.更に,ディジタル素子を実装したプリント基板において,ノイズフィルタにインダクタンスキャンセル手法を適用し,伝導ノイズを低減させることが可能であることを示した.