妨害パルスとパケットの衝突確率を考慮したパケット誤り率解析

高谷 和宏  富田 大將  梅田 康希  小川 将克  松嶋 徹  久門 尚史  和田 修己  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J100-B   No.3   pp.166-175
発行日: 2017/03/01
Online ISSN: 1881-0209
論文種別: 特集論文 (IoT時代の電磁環境を支えるEMC技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
ディジタル無線通信,  パルス性妨害波,  パルス持続時間,  衝突確率,  パケット誤り率,  

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あらまし: 
IoT時代の到来や5G構想により,利用する通信環境やアプリケーションに応じて,最適な通信方式や通信パラメータを選択する利便性の高いアクセス制御が求められており,最適な通信方式や通信パラメータの選択には,通信環境に応じて実現できる通信品質をあらかじめ推定できることが重要となる.通信環境を決定する要因の一つに妨害波があり,ディジタル無線通信の通信品質劣化と相関の高い振幅確率分布(APD)や信号と妨害波の電力比(SIR)を用いて,妨害波の存在する通信環境における通信品質を推定する手法が提案されている.一方,人工的な妨害波の多くはパルス性妨害波であるが,APDには,妨害パルスの持続時間や妨害パルス間のインターバルを考慮することができない等の課題があり,SIRを用いる場合も,複数の妨害源が混在し,妨害パルスごとに妨害波電力が異なる状況においては必ずしも有効とは言えない.本論文では,様々なディジタル無線変調方式に適用可能なパケット通信を想定し,妨害パルスごとに,パルス持続時間,パルス間インターバル,及び妨害波電力の異なる通信環境において,妨害パルスとパケットの衝突確率を考慮したパケット誤り率(PER)解析方法を提案する.更に,提案手法を用いたケーススタディにより,パルス持続時間及び妨害波電力の異なる妨害パルスが一定間隔でランダムに存在する通信環境において,PERへの影響を推定する際に必要な妨害波のパラメータについても考察する.