モービルマッピングシステムを用いた架空線路構造物点検支援システムの設計と評価

榎本 圭高  岩堂 哲也  後藤 隆  和氣 正樹  倉嶋 利雄  梶原 佳幸  
(システム開発・ソフトウェア開発論文)

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J100-B   No.12   pp.995-1003
発行日: 2017/12/01
Online ISSN: 1881-0209
論文種別: 特集論文 (知的環境とセンシングのシステムとソフトウェア論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
モービルマッピングシステム,  電柱,  ケーブル,  アクセス網,  

本文: PDF(2.1MB)
>>論文を購入


あらまし: 
現在,高いスキルを有した熟練作業者が現地に赴き,目視で行っている架空線路構造物の点検効率化を目的とし,レーザスキャナと全周囲カメラを搭載したモービルマッピングシステム(MMS)で点検を支援するシステムを検討した.まず,システム構成と点検フローを検討し,MMSで架空線路構造物を一括測定し,保守拠点の点検用端末で3次元点群と画像データを解析処理し,オペレータが解析結果と画像データで診断を行うシステムを提案した.事前検証として,目視では判別が難しい支線をゆるめた電柱のたわみ量をMMSで定量的に測定できること,1771本の電柱を含む三つのエリアを,現状だと22人日かかるところ,MMSは2日間で測定することができ,点検効率化の見通しを立てることができた.フィールド実証実験を通じて,電柱1本当たりの測定時間,データ容量,データ解析に必要な時間を求め,全国の約1186万本の電柱を含む架空線路構造物を毎年点検する場合,MMSが44台,点検用端末が394台,ストレージが点検用端末1台あたり13.7TB必要であることを示した.